棚橋が初遭遇の初代タイガーからギブアップを奪取!/8月2日「梶原一騎23回忌追悼記念大会」試合結果
梶原一騎23回忌追悼記念・第12回梶原一騎杯
「KICK GUTS 2009 BREAK THROUGH-12 〜突破口〜」
8月2日(日)
東京・後楽園ホール
プロレスリング6人タッグマッチ
30分1本勝負
○棚橋弘至
岡田かずちか
タイガーマスク
(14分46秒 テキサスクローバーホールド)
×初代タイガーマスク
吉橋伸雄
永田裕志
=試合経過=
タイガーマスクの漫画原作者である故梶原一騎さんの追悼記念大会に、IWGPヘビー級王者の棚橋、IWGP Jr.王者のタイガーをはじめ、新日本プロレスから5選手が参戦。棚橋と初代タイガーはこれが初遭遇となる。
また試合開始前には、かつて二代目タイガーマスクとして活躍した故三沢光晴さんの追悼セレモニーが執り行われ、10カウントゴングが打ち鳴らされた。
6人のクリーンな握手からスタートした試合は序盤、棚橋と永田が張り手、エルボーを激しく打ち合う。競り勝った永田はサッカーボールキックで追撃した。
タイガーと初代タイガーによる師弟対決となり、両者はシューティングの構えから鋭いキックを放つ。初代タイガーは、ソバット、ミドルキック、ハイキックと畳みかけ、場外へ逃げたタイガーへトペフェイント。
中盤、吉橋が腰への集中砲火を浴びて、捕まる時間が続く。だが、岡田の串刺しチョップで押し込まれた後に、ドロップキックで反撃開始。ハーフハッチ、ヘッドハンターと続くも、フォールはカウント2。すると、岡田もドロップキック、ランニングネックブリーカードロップですぐさま逆襲。
永田とタイガーのキック合戦を挟み、スイッチした棚橋が、永田にエルボー、太陽ブローの乱れ打ち。さらにフライングフォーアーム、フラッシングエルボー、サンセットフリップとラッシュ。そして、エルボー合戦から永田がニーリフト、フロントハイキック。これをキャッチした棚橋が顔面に張り手を見舞えば、永田は意表を突いた逆さ押さえ込み。あわや3カウントとなる。
棚橋がドラゴンスリーパーを極めると、永田は脱出してナガタロックIIで捕獲。カットに来た岡田を、ミドルキックで一蹴した。
棚橋対初代タイガーとなり、初代タイガーがキック乱射。そして、ソバットからのタイガーネックチャンスリー2連発。さらに、ツームストンパイルドライバーを狙うも、棚橋は回転エビ固めで切り返す。間髪いれずに、低空ドロップキック2連発、グラウンドドラゴンスクリューと脚にダメージを与え、一気にテキサスクローバーホールドで絞り上げて初代タイガーからギブアップを奪った。
=試合後コメント=
※棚橋、タイガー、岡田はコメントブースで握手
棚橋「イェイ! イェイ、イェイ」
タイガー「さすがだな」
棚橋「取ったね、勝利を。まぁ、G1(CLIMAX 2009)に向けて、手応えを深めさせてもらえる試合でした。まぁ、(初代タイガーとは)時空を超えて闘いましたけど、さすがだなと思う部分とそうでない部分と。やっぱりコンディション作りの面ではね、俺ら3人はバリバリ現役だからさ。まぁ、その分の差が埋まらなかったし、それがいい結果に繋がったんじゃないかな。イェイ、イェイという事ですよ」
タイガー「僕は、梶原先生の23回忌という事で、『格闘技の祭典』(1995年7月15日後楽園ホール)という同じような大会でデビューをさせてもらったので。タイガーマスクとしては切っても切れない大会。あとは、いつもだったら佐山(聡:初代タイガー)先生が隣にいるんですけど、今日は反対側のコーナーにいるという事で。棚橋君には凄く嫉妬心がありますよね、自分の師匠である佐山先生からギブアップを獲った。これは非常に素晴らしいと思うし、こういうコンディションの悪いリングであれだけの試合が見せられた。みんなそれぞれ持ち味を発揮したと思うし。あとは棚橋君がG1でいい結果を出してくれれば。岡田もこれを機にいい選手になってくれると思ってますので、何かが変わると思っています、今日で」
岡田「ジュニアのチャンピオンであるタイガーさんと、ヘビーのチャンピオンである棚橋さんと組んで負けるはずがない。甘えずに、もっともっと成長して。今日、僕は初代タイガーさんと触れていないので、また何処かのリングで闘いたいです」